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ベターホームの商品は、どれもお料理教室の先生たちが実際にテストを重ね、開発したり選んでいるものばかりです。たとえば、調理道具は、何度もくり返し料理を作り、市販品と使い比べをしながら、使いやすさを確かめます。食品は、大勢の先生たちが何度も家族と試食して、おいしい味に仕上げていきます。すべてお料理の先生のきびしい目で、使う人の立場で試し、研究しています。

ベターホームのお料理教室は、創立以来、のべ190万人の人が料理を学んでいます。道具の多くは、料理教室で毎日使っているものばかり。大勢の受講生にくり返し使われ、耐久性と使いやすさが試されています。
また、お買い上げいただいた道具を、長く大切に使っていただきたいと、私たちは考えます。そのため、まな板の削りなおしや、鍋のつまみのとりよせなど、修理や交換の部品をできるだけ用意しました。

毎日食べるものだから、不必要な添加物はなるべく使わない商品をお届けしたいと、オリジナル商品は化学調味料、香料、着色料、保存料は使わないで作りました。

ベターホームのモノ作りの姿勢について、平松洋子さんは、『一生ものの台所道具』(とんぼの本/新潮社2009年改訂発行『台所道具の楽しみ』1999年初版発行)で、次のように書いています。

初めて料理をしてみたい、台所にどんな道具を揃えたらいいのかわからない、と相談を持ちかけられたとしたら。私なら、ベターホーム協会が選んだ道具を、まず紹介するだろう。そこには、年代も性別も嗜好も超えた「基本のなかの基本」が示されている。
(財)ベターホーム協会は1963年に創立、一貫して消費者教育や暮らしの調査研究、出版活動を幅広く行っている。全国18ヶ所の料理教室で活動の中心になっているのは、「リーダー会員」と呼ばれる700人の女性会員たち。受講生に料理のつくり方や栄養、環境にいたるまで食生活全体に関する啓蒙・実践活動を続けており、すでに190万人が学んでいる。その料理教室は、まさに台所道具の研究の実践現場である。毎日毎日、朝から夕方まで開かれる講習。そこではさまざまな年代の、さまざまな調理技術を持った、さまざまなひとびとが道具を手にする。しかし、道具は誰がいつ、どんなふうに使っても、きちんと機能が発揮できなければ話にならない。酷使に耐えられるだけの耐久性も必要だ。教室ではつまり、家庭での実際の使用回数の何十倍ものテストが連日行われているのとおなじ。一般の商品の中からセレクトしたもの。メーカーと協力して改良を加えたもの。独自の視点で製作されたもの。それらがくり返し使われ、検討が加えられる―ベターホーム協会の料理教室で使われ、販売されている道具ひとつひとつは、そんなふうにして得られた成果の結晶である。

穴あき木べら1本360円

魚のうろこ取り470円
材質はブナ。長さ30cmのこの1本には、じつは知恵と工夫がふんだんに盛りこまれている。まんなかに開いている丸い穴は、ヘラにかかる抵抗をほどよく逃がすため。もち手が長いのは、深い鍋にも使えるように。さらに柄の角が細くて丸いのは、長時間握っても疲れないように。左右の角度が微妙に違うのは、いろんな鍋に合うように。
まだある。魚のうろこ取り。ステンレス製、長さ19cm。もち手に角度をつける工夫は、日々の料理教室で使われる中で生まれたものだ。たったこれだけで、がぜん作業がラクになる。魚の骨抜きは湾曲する部分を薄くして、むだな力がいらないようメーカーに依頼して製作した。もちろん先端も、ぴたりと合う。
すべての道具にそんな主張が流れている。
(後略)
平松洋子:エッセイスト、フードジャーナリスト。
世界各地に取材し、食文化と暮らしをテーマに執筆している